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溺れるものがつかむもの 第195話

菅内閣に対する不信任案が今日、衆議院で採決され、否決された。
一時は『造反が多数出る可能性あり』『民主党分裂か』と物議をかもしたが、フタを開けてみれば造反は2名(賛成1、欠席1)。
散々言葉で裏切ってきた菅直人氏の『目処が付いたら辞める』という言葉を、彼らは信じるというのだろうか?

民主党が政権を奪取したのは2年前の9月頃だったか。小泉政権以降、内紛とねじれ国会に苛まされて弱体化していた自民党を追い落としたときに、彼らが掲げていた言葉を今となっては思い出せない。確か、『国民の生活が一番』とかそんな感じのことを連呼していたとは思うが。
しかし、2年たった今、その『国民の生活が一番』という言葉は果たして履行されているだろうか?
もし、履行されていると考えるなら、震災への対応の鈍重さをどう説明するのか?

俺は2年前の選挙では、自民党系の候補に票を投じたと記憶している。少なくとも、民主党の言葉は信用ならない、社民党や共産党は俺の信条との不一致が多いため不支持、として、残る候補の中から一番マシと考える候補に投票したはずだからだ。
そして今日までの2年間を顧みるに、民主党は『信用ならない』党であるという予測は、不幸にも大的中しているらしい。
自民党のとき以上に二転三転する言葉、挙句官僚に仕事を投げないところはきっちりやるものだからロクに調整も効かない。官僚というのは何だかんだ言っても制度設計のプロである。そのプロを蔑ろにするのだから、さぞ制度設計に造詣の深い議員が揃っているのかと希望的観測をしてみても当然そんなはずはなく。そりゃうまくいかなくて当然である。

民主党の場合、功を焦るところがあまりに多いのも問題だ。
その弊害は、特に外交において強く現れる。外交というのは相手が常に存在する事柄である以上、時間やタイミングが問題解決の鍵になる場面が少なくない。
例えば、相手の国の内情が変わり、それまで不調だった交渉を有利に進められる手札を得られる展開になることもあるだろう。特に、軍事力の運用に過剰なまでの制約をかけている日本の場合には、他の国以上に重要な要素だ。
同じ資金援助でも、相手が切望するタイミングでその援助がなされるなら、単なる援助よりも大きな見返りを引き出せる可能性がある(駆け引き次第ではあるが、可及的速やかに欲しいという相手に対してその足元を見る方法は有効だろう。姑息だという意見もあるかもしれないが、外交というものは姑息で卑怯で悪辣な、単純な戦争よりもずっとどす黒い戦いが常識的に行われている場所だと考えておくほうが身のためだと、少なくとも俺は考えている)。
TPPや普天間の例を見る限り、民主党にはそういった観点に長けた人物が、少なくとも上層部には致命的に欠落しているようだ。特に普天間基地の一件に至っては、『ひとまず辺野古に移転して、普天間は引き払いましょう』ということになっていたものがお流れになり、民主党以前よりも遥かに状況が悪化してしまった。
これにしたって、まずは移転を済ませて普天間の状況を解決してから、次の段階として『どこかの基地、縮小できませんかね?』とやっていればさらに先に進める可能性はあったかもしれないというのに、その可能性すら遥か遠くのものにしてしまった。

急いては事を仕損じる、ということわざがある。問題解決のためには、不確実で急進的な手を打つよりも確実な手を積み重ねるほうが着実な成果を得られるものである。
また、巧緻は拙速に如かず、ということわざもある。多少粗のある方法でも、それが短期間で準備できて一定の成果を生む方法であるなら、それを積み上げていくというのも、完璧な方法を目指して何十年もかけて議論するよりは手堅い方法となる。

もし、民主党がマトモな政党へと成長していく可能性が万に一つでもあるとしたら、それは『着実な成果を積み重ねることを覚える』ことがその第一歩になるだろう。少なくとも、あれだけ散々な言われようの自民党ですら、着実な成果を積み上げてきた部分があったのだ。そうでなければ、そもそも40年も政権を維持し続けることは出来なかっただろうし、90年代に下野した後に早々と政権の座に返り咲くなどということもなかっただろう。
震災の傷が深い中、まさに求められているのは『迅速かつ着実な成果』なのだ。少しずつであっても、多少粗があったとしても復興が進むのなら、それは確かに『国民の生活が第一』を実践していることになるはずなのだが…。
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